2018/09/01(土)
【半月板損傷後】間違った治療4つと正しい治療3つ
カテゴリー:膝痛
レントゲン・MRIを撮り内側半月板損傷ですと診断されてしまったあなたへ
こんな経験はありませんか?
・膝をマッサージしているがなかなか痛みが取れない
・膝の動きが悪くてムカムカする
・毎日膝関節周囲の筋トレや歩行をしているのに全く痛みが引かない
このような症状が一つでも当てはまればこちらのブログを参照してください。
ただし、本音を記載していますのでご注意くださいね。
半月板の5つ機能
半月板は膝関節の間にある軟骨です。
内側と外側の2つに分かれていて、内側はCの形で、大きさは外側より大きい。
外側はOの形で、内側半月板は筋や靭帯に付着していますが、外側は筋や靭帯には付着していません。
①関節の適合性を高める
膝関節は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)で形成されている。
その関節面は凹凸の形をしており、隙間がピッタリと埋まるように合わせる働きがある。
②衝撃吸収
半月板の組織は柔らかいため、体重や床からの衝撃を吸収し、膝関節やほかの関節への衝撃を和らげている。
③関節を動きやすくしている
半月板は潤滑液を含んでおり、体重がかかると潤滑が滲み出てきて、関節の運動を滑らかにしている。
④関節に栄養を届ける
半月板にある膜を通じて、膝関節の中心まで栄養を運んでいる。
⑤膝関節の状態を脳に伝える
半月板には固有受容器と呼ばれる感覚センサーがあり、脳に膝関節の状態を伝えている。
半月板損傷の特徴的な症状
半月板を損傷したのち、痛みや腫れなどが出始める。
①膝崩れ
歩いている時に突然膝が「ガクッ」と力が抜けて、膝が曲がってしまい、身体が崩れ落ちそうになる。
②ロッキング
膝関節に何か挟まっているような感覚で、膝関節の曲げ伸ばしが難しい、または、できなくなります。
これは損傷した半月板が関節の中に入り込んで挟まってしまったために起きます。
③ひっかかり感
膝関節の曲げ伸ばしの時に、何か引っかかっている、挟まっているような感覚があります。
半月板損傷になってやってはいけない4つの事
半月板損傷になって、自分でどうにかしようと試みる方もいらっしゃいますが、良いこともあれば逆に、やってはいけないこともあります。
悪い方を行ってしまうと痛みが強くなったり、続いたりしてしまいます。今回はやってはいけない4つの事を紹介します。
①アイシング
上記で説明したように、半月板には膝関節の状態を知らせるセンサーがあります。
半月板損傷を損傷してしまうとセンサーが痛みを感じ取り、脳に伝えます。
この神経は自律神経が含まれており、自律神経が起こす筋肉の緊張も痛みとして脳へ伝えます。
自律神経は体の中に温度差(冷え)があることを極端に嫌う傾向があるため、膝関節を過度に冷やすことで、自律神経がより膝関節の緊張を強めて、結果的に治りづらく、慢性化しやすくなってしまいます。
そのため膝関節は過度に冷やさず、痛みがあっても入浴などで膝関節や全身を温めるようにすると良いでしょう。
ただ、膝関節全体が腫れて熱を持っている場合は冷やした方が良いでしょう。
その場合でも、過度に冷やさないように10分程度にしておきましょう
②運動や筋トレ
半月板損傷が治りづらい理由は、筋肉が弱っているからではありません。
膝関節が痛い状態で運動をすることで、膝関節の筋肉がより強く緊張し、痛みが強くなり、慢性化する恐れがあります。
痛みがあるときは初期の段階で運動を休止し、体を冷やさないように温めておけば悪化はかなりの割合で防ぐことができます。
③マッサージ
半月板を損傷すると大腿部四頭筋をマッサージすることが多くあります。
一時的に血行が良くなり、痛みも軽減しますが、患部に近いところを刺激しすぎると、自律神経の緊張はより強くなり、徐々に痛みが出始めてしまい、逆に痛みが強くなることがあります。
④ストレッチ
マッサージと同様に大腿部四頭筋をストレッチすることで、患部を刺激して慢性化しやすくなることがあります。
ストレッチをする場合は太ももの後ろにあるハムストリングや、腰など膝には直接的に関わらない筋肉をストレッチすることで、間接的に膝の緊張を緩めることが出来ます。
治療のポイント
半月板を損傷してすぐにアイシング、痛みが治まってきた時期にストレッチや筋トレを行う事が多くありますが、自分流で行ってしまうと、逆に悪化させてしまうことがあるので絶対に専門家の指示を仰いでください。
半月板を損傷してしまうと、間違った運動や動作を覚え、慣れきってしまいます。
そうならないためにも下記のことをポイントに治療が必要になります。
・背骨の調整
・体幹の安定を図る姿勢・動作を身につける
・習慣化できるまで脳で意識して学習する
膝の痛みの原因を根本的になくすためには、膝の痛みの原因となっている姿勢や動作を改善していく必要があります。
背骨を調整し、体幹筋が力を発揮しやすくなると姿勢や動作がしやすくなります。
しかし、その状態を維持するには、脳が学習し、習慣化する必要があります。
半月板損傷を繰り返したくないあなたへ
半月板を損傷したことでやりたいことが出来なかったり、痛みが長引いたりしてつらい思いをされていると思います。
しっかりと問題を解決してあげれば、以前のように仕事を楽しめるようになります。
治療の間違いを無くして、正しい治療で正しい道へ進んでください。
終わりに
いかがだったでしょうか?
半月板損傷の膝の痛みには様々な原因があります。
しっかりと原因を見つけ、その原因に対して施術をしていく必要があります。
ただ「ストレッチ」「筋トレ」「電気治療」だけでは完治はしないと思います。
また、手術が必要と言われ手術を何回も繰り返す方もいらっしゃいます。
手術は完治ではありません。
治療の一手段です。
それを頭に入れておいてくださいね。
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